毎年2月の第1日曜日、アメリカでは「スーパーボウル・サンデー」と呼ばれ、アメリカンフットボールNFLのシーズン優勝決定戦が行われる一大イベントの日です。トップアーティストが出演する豪華なハーフタイムショウもあり、毎年TV放映は全米視聴率40%を超え、今年のCM枠は30秒で約6億円(5.6ミリオンドル、60秒の場合11ミリオンドル)を超える値が付きました。
それだけ高視聴率で高額なCM枠ですから、企業もこの日のたった1分ほどのCMに、かなり作りこんだものを用意します。

今年もそんな選りすぐりのCMが約60本、放映されました。そのうち、心に残るCMを、二回に分けてご紹介します。


①Google 『Loretta』

”全米が泣いたCM”、とすでに日本のネットニュースでも紹介され、ご覧になった方もいるかもしれません。年老いたおじいちゃんが、Googleの機能を使いこなしながら、先立たれた妻のLorettaさんのことをGoogleとの会話形式で語るストーリー(→日本語解説はこちらのGIZMODOの記事でご覧いただけます)。
Googleのパーパスは(公式サイトでは「使命」と呼んでいます)”Organize the world’s information and make it universally accessible and useful”、つまり”世の中の情報を、全ての人々が手軽に使いこなせるようにする”こと。Googleが若者だけでなく、どんな層でも簡単に便利に使えるものであることを、1分半で簡潔に伝えながら、センチメンタルな感動までをも与えてくれます。