先日のBlogで紹介したHBR掲載記事の中で、マイクロソフトのCEO、Satya Nadellaの発言について少し触れました。今回は、そのレター内で語られた、パーパスに関する発言をもう少し詳しくご紹介します。


 

マイクロソフトのミッションは

「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」。

2020年の1月、年初めのレターとして、彼はこのミッションについて、オックスフォード教授のColin Mayerのパーパス定義を引用して、こう言いました。

 

Mayer writes that the purpose of business is, “producing profitable solutions to problems of people and planet. We must recommit to this sense of purpose and mission and redefine what “achieving more” means for the world. (Mayer教授によると、ビジネスのパーパスは「人々と地球の課題を解決する有益なソリューションを提供する」こと。このパーパスの概念を持った上で、マイクロソフトの「より多くのことを達成できるようにする」というミッションが、世界にどんな意義をもたらすのか、今改めて再定義し、それにコミットしなければならない。)

その上で、今後10年において以下の4項目を推進していくことを挙げました。

  1. Tech Intensity (テックインテンシティ: テクノロジ活用の強度) による広範な経済成長の推進
  2. 経済成長における多様性の確保
  3. テクノロジとその活用における信頼の構築
  4. 持続可能な未来へのコミット

 

そして、最後に、マイクロソフトの企業としてのパーパスとアクションは、世界の問題解決に向けたものでなければならないと断言し、他の企業とも協力して、迅速に大胆にアクションを進め、信頼とサステナビリティを前提とした、テクノロジー的経済成長の10 年にしていこうとしました。そして社員に向け、会社がより多くを達成するためには、社員それぞれがより多くを達成しなければならない、と述べました。


 

そのレターが公開された1月から数ヶ月、世界中に新型コロナウイルスのパンデミックが起こります。彼は3月後半に「Coming together to combat COVID-19(”日本語版:COVID-19に対抗するための団結“)」と題した社内向けレターで、1月のレターのパーパスに関する内容に言及し、もう一度ミッションを振り返る形で、以下のように述べ、マイクロソフトが”地球上の課題を解決するソリューションを提供”し、人々が”より多くのことを達成できる”ように機能し取り組んでいることを強調しました。

 

「いま起きている大きな混乱、先行きが不透明な状況において、パーパスに根差し、自分たちのアイデンティティに忠実であり続けることが最も重要であることを覚えておきましょう。そう考えるようになったのは、過去数週間にわたり、マイクロソフト社内はもちろん世界各地ですばらしい取り組みが進められているのを目にしたためです。

今年初め、Colin Mayer 教授による「人々と地球の課題を解決する有益なソリューションを提供する」のがビジネスのパーパスだという定義を引用し、マイクロソフトの企業ミッションがこのコンセプトに沿っていると説明しました。COVID-19 の猛威に立ち向かう中、このことが今までにないほど真実味を帯びていると感じます。マイクロソフトでは、「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」という企業ミッションを掲げています。どの企業も単独でこのような課題を解決することはできません。そのため、COVID-19 の流行を封じ込めるには、官民の協力が不可欠です。(中略)私たちの責任は、マイクロソフトの提供するツールが、確実にこの課題に対応できるようにすることです。

私は、社員のみなさんが社内全体でファーストレスポンダー(緊急事態に最初に到着し、支援を提供する第一対応者)のマインドがあることを誇りに思います。