アメリカのTV番組に対して贈られる「エミー賞」、先月7月に今年のノミネートが発表され、こんまりこと近藤麻理恵氏の片付け番組「KonMari 人生がときめく片付けの魔法」が2部門でノミネートされました。注目の受賞結果は来月9月です。
今年初旬よりNetflixオリジナル番組として世界190か国で配信開始以来、この番組は大反響を呼び、アメリカを中心に熱狂的なファンが出現、「ときめく」が英語で「Spark Joy」と訳され、日本のこんまりは世界のKonmariへと、ときめく片付けはますます世界中に浸透中です。
以前もこのBLOG上でこんまりのミッションについてご紹介しましたが、「パーパス」と共通性の高い内容の近藤氏のインタビュー記事をご紹介します。
そのインタビュー内で、近藤氏は
「自分にとってときめくモノかどうかを見極めていく作業は、自分を本当に幸せにしてくれるモノは何かを見つめ直す作業にもつながります。”本当に自分にとって大事な価値観は何か”、”自分を本当に幸せにしてくれるものが何なのか”がはっきり分かるようになると、仕事や人間関係など、自分の人生のさまざまな面で、確信をもって意思決定できるようになるからです。その結果、人生全体がときめくものへと変わっていきます。」
と語っています。
出典:Woman Type 2018年4月25日記事より
この考えこそ、私達が推奨する「パーパス」策定の考えにつながります。企業や組織にとって、一番の核となるものを定め、意思決定の試金石になるものこそが必要なのです。
それではこんまりメソッドのパーパスとは何なのでしょうか?
公式ウェブサイトによれば、
『一人でも多くの方が「片づけを終わらせて、ときめく毎日を過ごす」ためのお手伝いをすること。結果として、『世界のときめき総量』を上げていくこと。』
がミッションだとしています。
前述のインタビューに戻りますと、さらにそこに答えがありました。
『私は「Organize the World(世界を片づける)」を目標に、「こんまりメソッド」をもっと世界中に広めていきたい。』
と語っています。
SMO式に解釈すれば、こんまりメソッドのパーパス・ミッション・ビジョンは、
パーパス:Organize the World(世界を片づける)
ミッション:一人でも多くの方が「片づけを終わらせて、ときめく毎日を過ごす」ためのお手伝いをする
ビジョン:『世界のときめき総量』を上げていく
と言えるのではないでしょうか。
組織により、かならずしも「パーパス」という呼び方をしていなくても、こんまりをはじめとする成功する組織には必ずこうした「パーパス」的な核心的信念が存在しています。SMOでは、組織のパーパス策定と浸透、そしてそのパーパスのレンズを通して、優れたブランドを創り出すお手伝いをしています。我々のパーパスは、そうして創り出したブランドによって「本物を未来に伝えていく」ことです。
なお、パーパス、ミッション、ビジョンの考え方について詳しくは、現在連載中の雑誌「宣伝会議」9月号にて、具体的説明をしています。第2回のコラムでは、今どんな企業がいかに経営理念をパーパス中心に変えているのか、そしてパーパスの意味合いや、なぜいまパーパスが必要なのか、そしてこの記事で触れた、パーパス・ミッション・ビジョンの違いについて徹底解析しています。第1回宣伝会議デジタル版の週間ランキングは、1位を獲得! 是非ご一読下さい。