片付けコンサルタントのこんまりでおなじみ近藤麻理恵氏は、2015年USタイム誌の「影響力のある人物100人」に選ばれています。こんまりメソッドと呼ばれるその方法や彼女の哲学の核心には、「ときめき」があります。ここ数年で耳にしたことがあるでしょう。彼女のベストセラー本「人生がときめく片付けの魔法」は多言語に翻訳され、こんまり氏は世界中で引く手あまたとなりました。

こちらの取材によれば、こんまり氏の「もっと片づけを通じて世の中に貢献したい」という思いはさらに強くなったそうで、新たな夢は「Organize the World(世界を片づける)」であるというパーパス的な表現もされています。そのパーパスについて詳しく述べたのが以下です。

 

ミッション

さらに多くの人々の、ときめきを優先させた片付けを手伝うこと。そしてそのためのシンプルで効果的なやりかたを打ち出すことにコミットします。

 

このミッションを具体化するために

ミッションを稼動させる方法として、3つのことをメインに行っています。

  • 本の出版
  • ストレージボックス(売り切れ中)などのオリジナルプロダクトラインの販売
  • セミナーの開催(こんまりコンサルタント育成・養成のためのものを含む)

先月にはNetflix限定の番組『KonMari〜人生がときめく片付けの魔法〜』も始まり、SNSを賑わせています。LAタイムズのインタビューでは番組について、また彼女の生い立ちについて語っています。

 

関連するビジネスモデル

こうしたメソッド中心のビジネスモデルといえば、デイビッド・アレンの GTD (Getting Things Done) 社が思い出されます。この社では、デイビッド・アレン・アカデミーという教育機関を設けており、独自の時間管理メソッドの指導方法を習得したコーチやトレーナーの資格認定をしています。このようなビジネスは、方法論そのものを普及させ、それがネットや本で独学可能(さほど費用がかからない)という意味で、大変魅力的なわけですが、実は、その方法論に基づいてつくられたネットワーク、プラットフォーム、コミュニティなどによる影響がとても大きく、そこに隠れた要素があると言えます。

ときめく整理整頓の話で言えば、デジタル面でもこのような動きが出てきているように思います。「Deep Work」の著者カール・ニューポートの、次回出版予定の本「Digital Minimalism」などはまさにそれについて書かれています。

 


 

今週のパーパス・リンク

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