弊社SMOで、東証プライム上場の全企業1839社の企業理念を全て調査し、その中から公式に「パーパス(もしくは英語でPurpose)」を掲げている企業のパーパス・ステートメントをリスト化、発表した「PURPOSE STATEMENT LIST2022」。
この 一覧のリストから、日本企業のパーパスの表現や種類が、いくつかのパターンに分かれることがわかりました。
パーパス・ブランディングの先駆者としてパーパスを軸とした企業のトランスフォーメーションに取り組むエスエムオーの、アメリカ在住コンサルタント:Justin Leeが「パーパスリストから学べる、良いパーパスを表現するためのポイント」と題して、日本・海外のパーパス・ステートメント比較解説を4回に分けてお届けします。
第1回 「 2 Part 主文+主文」
富士通のステートメントを見てみると、
ここに2つのことが書かれていることがわかります。
1. 社会に信頼をもたらし
2.世界をより持続可能にしていく
では、海外の例で、2つのパートに分かれているものを見てみましょう。
今回紹介するのは、「Medium」です。Twitterの創業者が始めたサービスで、Mediumは 誰でも簡単に記事を書いたり発信できるプラットフォームです。このプラットフォームの特徴は、プロとアマチュアの記事が混在していることです。
Mediumのパーパスは
to spread ideas and deepen understanding of the world.
1.いいアイデアを広める
2. 世界に対する理解を深めること
という2つのパートで構成されています。
この二つのパートに何か関係が見えるでしょうか。
「広めること」は水平のイメージ、
「深めること」は垂直のイメージ、
つまり、相反関係になっています。
【 Key Learning 】
Mediumのパーパス・ステートメントは、私たちがパーパスについて考えたり表現する時に、2つのポイントを教えてくれます。まず、パーパス・ステートメントに2つのアイディアがある時、それらに相関性があると、より意味が深く、力強く、印象的なものになります。
そして、パーパスの要素やアイディアをブレストしたり探るとき、色々なアイディアの関係性・関連性も探ると、何か新しい発見をすることができると思います。
■「パーパスリストから学べる、良いパーパスを表現するためのポイント 第2回」へ続く