前回の記事からの続き)パーパスドリブン型組織の代表とされるスターバックスやAirbnbでさえも、アメリカの消費者からはそうは見られておらず、一方で消費者からパーパスドリブンなブランドとしてランクインしたのはこれらのブランドでした。パーパスを組織外まで、つまり社会や消費者まで浸透させるヒントについて、数回に渡りブランド事例をご紹介します。


 

Seventh Generation は、アメリカで洗剤などの家庭用品を展開する、エコ志向のブランドです。

 

そのパーパスと言える理念は「ミッション」として表わされ、 そのブランド名の通り

to transform the world into a healthy, sustainable & equitable place for the next seven generations

(この先七世代(Seventh Generation)にわたって健康でサステナブルで公平な場でいられるよう、世界を変えていく)

というものです。

これは、「今をつくっているのは七世代前からの先祖の願いと行いであり、今の行いは七世代先までの子孫まで届く」とするネイティブ・アメリカンの教えに由来しているそうです。

Whole Foodsのようなエコ系マーケットのみならず、町中に存在するドラッグストアでも取り扱っていることが多く、比較的気軽に手に入ります。そのため、Seventh Generationはアメリカ全土でかなりの認知度を誇り、そのブランド名からだけでもパーパスが感じられることから、多くのアメリカ人に問題提起しアピールしてきたブランドと言えるでしょう。

多くのハッシュタグをつけたムーブメント活動をしており、そのうちの代表的な #BelieveInA7thGen は、気候問題に関するムーブメントです。

21世紀に入ってからの台頭が目立ちますが、企業としての歴史は1988年設立と意外と長く、2016年にパーパスドリブン組織のメガ企業であるユニリーバ傘下に入ったのは、お互いがパーパスに共感したから起こり得たのでしょう。

 

ブランド事例その②へ続く


  SMOは、パーパスドリブンな変革を支援するコンサルティングファームです。私たちは、パーパスを策定するだけでなく、それを浸透させることに力を注ぎます。
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