10月29日、アップル社の今年の7月から9月期の決算が発表されました。その中から、CEOティム・クック氏のインタビュー内容の一部を日本語にして、ご紹介します。

引用:Apple Earnings Call Transcripts:Apple CEO Tim Cook on the company’s 2020 Q4 earnings

 

今期の業績を一言で表すならば、「レジリエンス(回復力)」です。

(ー中略ー)

レジリエンス(回復力)といういわば人間の本能が、今年を乗り切るのには欠かせませんでした。今のニューノーマルの状況は、仕事ではすべてを解決することはできません。しかし、皆が同じパーパスを共有することが、大きな役割を果たすのです。一人よりも、力を合わせるともっと多くのことができるということ。創造性と情熱に駆られた人々の善意。そしてビッグアイデアを生み出すムズムズ。我々がこれらを信じ、ちょっとした工夫をすることで、人々が教え、学び、創ることへの手助けができるのです。我々はいつもは最先端の技術を駆使して数年前に存在さえしなかったものを生み出しているのですが、今年はそれよりも、人間を人間とし得ているもの、つまり病気・回復力・希望といったようなものに直に向き合わざるを得ませんでした。このような年になるとは思ってもいませんでしたが、私は、この時代に希望と回復力を見つけられるように社会に対して我々が果たした役割、それがたとえ小さな役割だったとしても、我々の仕事をこれほど誇りに思うことはありません。

レジリエンスは、私たちSMOのバリューズの3つの項目(クリエイティブ、コラボレイティブ、レジリエント)にもある、私たちが大事にしている価値観ですが、たしかに今年ほど、この言葉を多く耳にしたことはないように思います。

アップルでは、実は「パーパス」や「ミッション」として、公にしているステートメントはありません。しかし、こうしたパーパスが、確実に存在していて、社内にはもちろんのこと、世界中で社会に確実に浸透している。その事実が、アップルというブランドを唯一無二のグレートブランドにしていると言っても過言ではないでしょう。

 

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