SMO刊行の TOKYO2019上にて、ベストセラー作家であり、アントレプレナーのサイモン・シネック氏への「パーパスの重要性」についての単独インタビューを掲載しました。大変反響の大きかったこちらの取材内容を、全4回に分けてお届けします。

 

 Simon Sinek / サイモン・シネック

明るい未来とそれを創生する力を信じる確固たる楽観主義者。世界で優れた影響を与え続ける組織や人々に魅了され、彼らの思考・行動・コミュニケーションと、彼らが作り出す環境には共通項があることを研究。 この考えを組織やリーダー層に広め、彼らがアクションを起こせるべく活動している。2009年彼が「WHY」について語ったTEDトークは47言語に訳され、その再生回数は4,000万回を超えTed.com内での視聴回数ランキング3位に。彼のビジネスやリーダーシップの概念は、型にはまらず革新的で国際的にも反響を得ており、アメリカン航空、ディズニー、さらには国連、米国議会、米国空軍や海軍などあらゆる業界のリーダー層に招かれている。

SMO: TEDのトークイベントでゴールデンサークル(※) の話をされました。
偉大なリーダーたちが、この順序を逆にすることができた違いは何なのでしょうか?

サイモン:それは、彼らが自分たちの「Why = Purpose 存在する意義」について明確な答えを持っているということです。自分たちはどんな信念を持っているか、自らの存在理由とはなにか、生きがい(Ikigai)とはなにか、それらを理解し、常にそれに基づいて考え、行動し、コミュニケーションす る能力を持っているのです。実はそれだけのことであり、他の人々とそれほど違ったことはないのです。我々はみな、彼らと同じように、考え、行動し、コミュニケーションすることで、人をインスパイアする能力を持っているのです。そのためには、自らの「Why」(※ ゴールデンサークル理論)を追求しなければなりません。自分が何を信じているのかをしっかり理解しなければ、突出した存在にはなり得ないのです。

 


※ 2009年のTEDトークイベント「How Great Leaders Inspire Action(優れたリーダーはどうやって行動を促すのか)」で提唱した理論。「なにを」ではなく「なぜ」を示したときに人は動くという考え。人は具体的なものを優先させ、抽象的なものは後回しにしがちなため、思考、行動、コミュニケーションにおいても「何を(What)」「どうやるか(How)」の順に、円の外側からスタートするが「なぜ(Why)」と問われれば言葉に詰まる。その一方、マーチン・ルーサー・キングやアップル社といった優れたリーダーや組織はそれを逆に円の内側から行っており、なぜそれをするのかという本質的な問いである“Why”から物事をスタートすることで、多くの人々の心を動かすことが出来たとしている。

 

連載インタビュー 第2回へつづく

インタビュワー: ジャスティン・リー(SMO)


SMOでは、このサイモン・シネックのWHY理論と共通したパーパスブランディングを通じて、組織やブランドに変革を起こし、後世に残すグレート・ブランドを創り出すお手伝いをしています。SMOウェブサイトへ


 

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