SMOのバリューズ(企業理念としての価値観)の中に、”Be Resilient(レジリエント) ”、”Be Collaborative(コラボレイティブ)” があります。

現在の世界の状況において、あらゆる機会でresiliency、そしてcollaborationが求められています。今自分たちにできることは何なのか、どのような形で周りを助けてあげられるのか、逆に今しなくても済むことは何なのか。困難な中でも、自分たちよりさらに困っている人達がいれば、そちらに注力する。そうすることにより、お互いに、より強くなって戻ってこれる。
今回は、世界中で助け合っていく取り組みの例をご紹介します。


 

新型コロナウイルスの蔓延に伴って、世界中でボランティアの動きが加速しています。イギリス政府が公的医療サービスを支えるボランティアを募集したところ、1日も経たないうちに目標の25万人を大きく超える、40万5千人もの応募があったことが大きく報じられました。
アメリカでは、ニューヨークで爆発的に感染者が拡大している中で、イェール大学の学生が、72時間もの短時間で1300人のボランティアを集めて話題になっています。医者である父親が毎日尽力している姿を見たLiam Elkindは、高齢者や持病のある人(が外出して感染しないよう)に買い物を代行して届けることなら自分にもできると考え、イェールの仲間とともにFacebookページを立ち上げました。そのサービスInvisible Handsは瞬く間に多くのボランティアを集め、NYからボストン、ワシントンD.C.、西海岸、そして海外へも広がりを見せています。

スモールビジネス同士で助け合おう、という動きも出てきています。シアトルを拠点とするJoe Coffeeは、小規模コーヒーショップ向けのテイクアウト用モバイルアプリを提供していますが、より多くのコーヒーショップがこの状況の中でも変わりなくお客様にコーヒーを提供できるよう、5月まで初期開設費用及び手数料を無料にしてアプリ提供をしています。

大企業でも、普段のオペレーションとは異なるものの、緊急に衛生用品などの生産に切り替えているところが見られます。日本では、シャープがマスクの生産を開始しましたが、フランスでは、ヴィトンやブルガリを擁するLVMHが香水やコスメの工場でハンドサニタイザーを生産して無償で医療機関へ提供しており、イギリスでも、スコットランドのブルワリーBrewdogが、ビール蒸留所発のハンドサニタイザー「Brewgel Punk Sanitiser」を発表、無料提供を始めています。

 

私たちSMOでも、我々がいますぐにできることは何かを模索しています。そしてさらには、アフター新型コロナの世の中がどうなっていくか、そこでSMOが世の中できることは何なのかを、未来洞察的に考えていかなくてはならないと思っています。