先日、SMOによるオンラインセミナーイベント「PURPOSE BRANDING~ニューノーマル時代に求められる組織のあり方~」を開催いたしました。ご視聴いただいた参加者様より、チャットよりご送信いただいたご質問をQ&A方式で回答させていただきます。

Q:ミッション・ビジョンと、パーパスの違いはなんですか? 
簡潔に説明すると以下のように捉えています。
*パーパス:組織がなぜ、なんのために存在するのか
*ビジョン:組織が具現化したい「あるべき」状態
*ミッション:パーパスとビジョンを実現するためにやらなければならないこと
*バリューズ:ミッション遂行において大切にしている信条
ただしこれらは、企業によっても呼び方は異なり、代表的なパーパスドリブン企業と呼ばれる組織であっても、その理念の呼び方を「ミッション」または「ビジョン」としているところも多くあります。
その中で、私たちが、パーパスを強く推奨する理由としては、
①ミッションとビジョンは、末来指向である一方で、パーバスは現在進行形の感覚を有し、今この既間の存在意装について強く訴えている。
②ミッションとビジョンという言葉の持つ定後の曖眛さ(人によりミッションやビジョンの意味の提え方が異なる)に対し、パーパスは「なぜそれをやっているのか」という明確かつシンプルな本質に行き着く。
③ミッションとビジョンがビジネスパーソン向けの言葉であるのに対し、パーパスはそうでない一般人にも親しまれ、受け入れられているいわばパーソナルな言葉である。
この3点を踏まえて、より人間性が求められている現代、そして、情報が溢れ、先行き不確かな世の中には、パーパスの考え方がフィットしていると考えています。

Q: パーパスの設定に関してはやはり「言葉」がスタンダードなのでしょうか?「言葉」以外の事例はありますか? 
A: 象徴的な出来事や商品、またはシグネチャーと呼ばれるものが、”パーパスを代弁するような良いもの”になる場合もあります。しかし、人間が言葉を使ってコミュニケーションしている以上、パーパス自体は”言葉として明文化されている”必要があるというのが私たちSMOの解釈です。

Q: パーパス設定の最後のOne Pushで意見がまとまりません。バックグラウンドに多様性が高い人々の集合体の組織です。トップダウンで決めてしまってよいものですか?合意するまで徹底的に話し合うべきですか?
A: きちんと皆を巻き込んですべての組織構成員に自分ごと化させ、自分が関わっているということにこだわり続けることは重要です。とは言え、誰かが最後に決断しなくてはならないのは事実です。決断に至った経緯についての納得や理解を促進するために、ムーブメント活動で解消していくことになります。さて、誰が最終判断するのかはその組織によって様々です。その決断をするにふさわしい人、部署あるいは機能など、納得性の高い主体がそれを行使するべきです。その後、なぜその決断に至ったのか、なぜその内容なのかを丁寧に浸透活動を通して説いていくことが重要です。


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