先週、今年もBlackRockのラリー・フィンクCEOによる「フィンク・レター」が公開されました。

今年は、「気候変動リスクに伴う、ネット・ゼロ(温室効果ガスの排出量をなくす)への取り組み」と、「データ開示の重要性」を主なテーマとする中で、それらを達成するにはステークホルダーとの深いつながりが企業にとって今まで以上に重要となってくることを強調しました。

例年のごとくパーパスの重要性についても触れられていましたので、その部分を抜粋してご紹介します。


Larry Fink CEO Letter | BlackRock 2021

“Sustainability and Deeper Connections to Stakeholders Drives Better Returns” の章より抜粋

2018年の書簡で私は、すべての企業がパーパスを明確にすべきであること、またそのパーパスが株主、従業員、顧客、事業を展開する地域社会を含むすべてのステークホルダーにどのように利益をもたらすのかを示しているべきであることを述べました。昨年一年を通じて、パーパス意識が高く、かつ、より優れたESG(環境・社会・ガバナンス)プロファイルを持った企業は、同業他社を上回るパフォーマンスを示しています。 (中略)市場全体そして、業界ごとに見ても、ESGプロファイルが優れた企業はパフォーマンスが高く、「サステナビリティ・プレミアム」とも言える利点を享受していることは、新たな方向性が生まれていると言えるでしょう。

ステークホルダーと繋がり、信頼関係を築き、パーパスを持ちそれに基づいた行動をすることで、企業は世界で起こっている変化を理解し、それに対応することが可能になります。ステークホルダーを無視し、信頼を得られないような企業は、顧客や人材を惹きつけることがますます難しくなります。特に若者の間では、自分たちの価値観を企業に反映させようとする傾向が強まっています。顧客、従業員、地域社会にどんな価値を提供できるのかー そういったパーパスを示す企業ほど、競争力を高め、株主に長期的かつ持続的な利益を提供することができるようになるのです。

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