英語版Harvard Business Reviewで、Shift Your Organization from Panic to Purposeという記事が公開されました。 その概要をご紹介します。


いま、一体何をすることがベストなのか?リーダーに課せられた課題は、組織をビジネスパニックからパーパスへと導くことである。

以下がその4つのステップとなる。

 

ステップ1:この一時停止を意義あるものに

今、なぜ自分たちがビジネスを始めたのかを改めて問いかける貴重な機会である。すでにパーパスがあっても、忙しい時には見過ごされていたかもしれない。この転換期に見つめ直す必要がある。

 

ステップ2:パーパスを再活性化

眠っていたパーパスにとって、今が活性化のチャンスである。今こそ、リーダーは大胆にブランドパーパスをビジネスの意思決定の原動力にすることができる。

 

ステップ3:パーパスは未来を照らすものに

パーパスはもともと、原点やルーツに立ち返って策定されるが、これからのパーパスは、激変した世界の中で、未来に向かって前進する道を照らすものでなければならない。元々、PCに及ぶウイルスを追跡・対処するところから始まっているマイクロソフトのCEO、Satya Nadellaは、”大きな混乱と不確実性の時代において、パーパス意識に根ざし、自らのアイデンティティに忠実であり続けることが最も重要である。現在のマイクロソフト全社に根付く「ファーストレスポンダー」(緊急事態に迅速に対応し支援を提供する人々)のマインドは、そこから来るものである“と述べている

 

ステップ4:パーパスドリブン・リセット 〜三機能の再構築

パーパスを持った上での、3つの機能のリセットの提案。

① ビジネス機能の再構築:危機的状況において価値のある商品・サービスの提供。

② オペレーションの再構築:リモートワーク、リモート授業など

③ 関係性の再構築:従業員との関係(レイオフをしない努力)、
ビジネスパートナーとの関係(必要とする相手への投資など)、
顧客との関係(期間限定の無料サービス提供など)