今回は、SMO代表 齊藤三希子が、中学校でのキャリア・デザイン講座に登壇したイベントリポートをお届けします。
先日、母校の中学で、1~3年生に「キャリア・デザイン」のレクチャーをしてきました。
お話をいただいたときに、NHKの「課外授業 ようこそ先輩(*)」のような話を子供のころ聞きたかったし、やるべきだ、と小学校時代の恩師に10年くらい前に訴えたことを思い出しました。(*NHKが1998~2016年まで放送した教養番組。有名人がその道を極めるまでの道程を語ったり、後輩に実際に体験してもらう形での課題授業形式。)
私は、ロールモデルとなる女性の先輩キャリアがいなかったので、将来なりたいもの、やりたいこと、というと、男性ビジネスマンの素敵な方々を参考に「ビジネススクールに行って、日本を代表する会社をつくる」と言っていました。未来年表も作っていたのですが、そこにプライベートはまったく無い、とにかく仕事・仕事で昭和のお父さんたちのような、パーパスゼロの青図でした。
ちなみに、この「キャリア・デザイン」講座は、もともと生徒たちが自主的に企画し、もう十数年行っているとのこと。頼もしい!
さて、未来ある中学生に話したいことは山のようにありましたが、特に伝えたかった、
・あなたの存在意義(パーパス)はなにか
・自分ブランドで勝負しよう
・勉強しよう
という内容を、自分の仕事(ブランディングのコンサルタント+起業家、経営者)を説明しながら、お話ししました。
また、前提として、
・世の中が大きく変わっていること
・利益が最優先の時代は終わり、社会への貢献や自己実現が重要な要素になること
も伝えました。
彼らが社会に出るころにはなくなっている職業もたくさんあるでしょうし、大きな企業に入れば安泰という時代はとっくに終わっていて、起業するリスクもあれば、大企業に入るリスクもある。どうせリスクをとるなら起業した方が良くない?と。私は一度きりの人生だから、やりたいことは思う存分やるべき、と考えています。そのためには、自分を磨き、選ばれるブランドづくりをしていかなければなりません。これは企業も同様です。これから、組織でも、個人レベルでも、ますますブランディングが重要な時代になってきます。
中学生には少し難しい内容だったかもしれませんが、多少なりとも彼らの刺激になってくれればよいのですが。中には、起業を考えて受講してくれた生徒もいて、将来が楽しみです。
最後に、私も中学生のときにお世話になった、講座担当の先生が「自分も、存在意義を考えてみます」とおっしゃっていたのも印象的でした。
「パーパス」+「ブランディング」で誰もが自己実現可能になる。そしてそれが世の中のためになっていくと信じています。
(齊藤 三希子)